裏話

書くこと

残り物のいちごアイスクリームをホームベーカリーに放り込み、パンを焼いてみました。
せめて溶かして液体状にしてから投入すればいいのに、凍ったままだったからうまく混ざらず焦ったわ。
焼き上がりはふつうのパンだけど味はどうなのか。
明日の朝食が楽しみなような怖いような。

拙作『彷徨う人』を書き始めて今年で8年になります。
中断したり間が開いたりはありますが、同じ作品だけを書き続けてきた。
裏を返せば、完結させられないということでもありますが。
わたし自身は、ライフワークにするつもりでいました。
それは大げさだとしても、これ以外の作品を書くつもりはありません。
ごくたまにショートショートを書いても、シリーズ化するとか長期連載になるだとかはまずないと思います。
アルフレッドやジュリアンやチャーリーやハリーやエマや……彼ら以上に愛情を注いで物語を綴ることは今後二度とないでしょう。
『彷徨う人』が完結したら、恐らくはわたしの創作活動も終わります。
ごちゃごちゃ言ってないで早く話を進めなければいけないのですけどね。

創作している……小説や漫画を書いて（描いて）いる方は、誰もみな自分のつくった物語や登場人物が愛しいのではないでしょうか。
わたしもそれは同じです。
大声で主張してこなかったのは（していたかもしれません。そうだったらごめんなさい）、迷惑だろうと思ったから。
自分語りや自作語りは鬱陶しいだろうから。
このエッセイも今のわたしも、とても鬱陶しい。
いや、わたしは常に鬱陶しいな。