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冬怪談
冬怪談。
それは、霊を題材にしながらも心温まる物語のしらべであり、これから始まる悲劇が転じて喜劇となる怪談話の総称のこと。
語り部達はコタツに集い、蜜柑に舌鼓を打ちながら冬怪談に花咲かせ、語りを終えれば一つ、また一つとキャンドルに火を灯す。
言い伝えによれば百の光が部屋一面を彩った時、何かが起こると噂されるが、見たものはいない。
なぜなら、冬怪談とは余興にして娯楽。
重要なのは、夏に行う百物語がヒヤリとしたい人の為なれば、冬に行う百物語はポカポカとした陽気を楽しみたい人の為。
これから先、寒波が近づき雪の降る日もちらちら見えるものです。
よければあなたも光を添えに温まってはいかがでしょう?
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