告白、そしてーー

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   ファミレスでバイトしてた頃、ローンを組んで中古の国産車を買った。それを、未だに乗ってるのは金の問題だけじゃない。この車が、気に入っているからだ。  麗ちゃんが、助手席に乗り込むと勝手にナビを操作する。 「良く出来るね。女の子って、そういうの苦手だろ?」 「麗の車にも、同じナビが付いてるんです。行き先、ここでお願いしますね」  ナビが、機械的な音声案内を始める。その指示通りに、車をスタートさせた。助手席の麗ちゃんは、ご機嫌で鼻歌を歌っている。なんだか、ペースを握られてる気分がするよ。  ナビの誘導で、車は俺の行動範囲の外に連れ出される。  麗ちゃんは、俺をどこに連れて行く気だろう。視線の先の風景が、段々とお洒落な雰囲気へと変わっていく。 「坂本さん、この辺には来ないんですか?」 「うん、初めて来た。だって俺には、似合わない場所だろ」 「似合う似合わないは、関係ないですよ」
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