告白、そしてーー

11/26
前へ
/140ページ
次へ
   全支払いは俺がしないとならないが、手持ちの金で足りるかな? 最悪カードで払うか。 「すいません。お会計をお願いします」 「お客様。お会計は既に女性のお客様の会社にご請求するよう、手続き致しましたので。お支払いは、結構でございます」 「そう、ですか……」  店の人がドアを開いてくれ、麗ちゃんを抱えるように店をでた。何だか、必要以上に体を密着させてきてないか? 「麗ちゃん、ほら車に乗って。シートベルト閉めて」 「は~い。平気ですぅ」 「ったく、どこが平気なんだよ」  結局、シートベルトも俺が閉めた。  その時も、麗ちゃんが抱きつき。やたらと俺に、身体を密着させようとして時間だけが無駄にかかった。  車を走らせると、しばらくして麗ちゃんは眠ってしまった。起こさないようスピードを抑えて、安全運転で家の方へと向かう。 「そう言えば、麗ちゃん家の場所が分かんねぇや」
/140ページ

最初のコメントを投稿しよう!

48人が本棚に入れています
本棚に追加