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シヴァ神さん
夕方、魔王は1人ダンボールを眺めていた
「うむ。見れば見るほど美しい!こんな美しいダンボールは産まれて初めて見る」
mamazonから届いたダンボールを気に入っていた
「ただいま」
玄関先から1人、誰かが入ってくる音がした
魔王は「こんな時間に誰だ!」
怒鳴りながら玄関を覗く
「わらわじゃ」
金髪で青い目をしている異国人のような顔立ち
身体は着物を着ている和風な女の子
シヴァ神だった。
「シーさん帰ってきたのか」
魔王はシーさんにダンボールを見せた
「このダンボールは何なのじゃ」
シヴァは不思議そうに見つめた
「これは宅配員さんが持ってきてくれた綺麗なダンボールなんだよ!」
魔王のキラキラした顔を不思議そうに見つめる
「なぜ中身を出さないのじゃ?」
シヴァは胸ポケットからカッターを取り出し
mamazonの箱を裂いた
「ああ!!私のダンボールが…」
1人泣いている魔王を放ったらかし
シヴァは中身を取り出した
「服?なぜ服を買ったのじゃ?」
シヴァは首を傾げた
「あ!それ私が頼んでたオーダーメイドTシャツ!!」
オーダーメイドTシャツには大きく2文字
(魔王)
と書かれていた
「魔王さん、センスゼロじゃな」
シヴァ神は鼻で笑った
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