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休みの週末、今日も俺は実家に向かっていた。
地元の駅で降りると相変わらず寂れた、だけどどこかホッとする景色を横目に歩いてバス停へ向かう。
あの日以来、俺は必ず一つ目のバス停を越して二つ目のバス停まで歩く事にしている。
もしかしたらーーー
あの日みたいにまたあのバスに乗れるんじゃないかって…
そしたら婆ちゃんに何で一緒に来なかったんだよって…言えるかなって。
例え、婆ちゃんがもうこっちに戻ってくることはないってわかってても…それでも、
婆ちゃんもこっちに来いよって…
言ってやるのにな。
だから俺はそれを願って今日も二つ目のバス停まで歩くんだ。
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