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僅かながらに抵抗したはずだった。
手首の拘束を解かれた後もやっぱりまだ怖くて、「嫌だ」とか「やめて」とかそんなことは言っていたし、身体を捩るくらいはしたかもしれない。
だけど浅見によって徐々に解されていく身体は、徐々に熱を帯びて柔らかくなっていった。自分の身体じゃないみたいに、自然に甘い声が漏れた。
“頼さんの身体は正直ですね”
そんな台詞、AVとかエロ漫画などのエグい世界でしか聞かないものだと思ってた。それなのに浅見が言うと、途端にロマンチックな少女漫画のような台詞になってしまう。
身体が全て溶けてしまうかと思った。
執拗なまでの言葉攻めと舌使い。俺はソフトクリームにでもなったみたいに、汗ばむ身体を隅々まで舐め回されて溶けていった。
もうどうにでもしてくれ――――
そう思うまでにそれほど時間はかからなかった。
意地でも言葉にはしなかったけれど、それこそ身体は正直だった。早く浅見を受け入れたくて、疼いた。
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