3 巨大なるアマランス(不滅)
1/7

3 巨大なるアマランス(不滅)

「この子はシェリングといって、自分が見たものをこの部屋に映し出して私たちに見せてくれるんです」  ウルズがそう言うとシェリングは、紫苑に無言で丁寧に挨拶をすると、パタパタと雀のように飛び立ち部屋から出ていきました。  すると、紫苑の目の前の壁に、アマランスが池の中に足を膝上位まで沈めて、立っている姿が映し出されます。  その姿、人の形にして人に非ず。  藍き甲羅に覆われた立ち姿は、異様。  禍々しい姿。  畏怖の念強し。  シェリングがアマランスを横から撮影する。  森の中を飛び。  木々の隙間からアマランスの立ち姿が垣間見える。  シェリングの身体に、アマランスの顔が映し出される。  顔なしであり、無の表情を見せる。  何かを切り上げるよな刃を想起させている。 「彼女がアマランスです。彼女は、紫苑様がおられるこの星では無敵ですわ」 「無敵か・・・なんか、見た目ロボットみたいだけど、女の子なの?」 「はい、彼女は、スーちゃんが作ったんです。彼女って好きな殿方にはすごく内気なんですけど、ものすごく強いんですよ」 「スーちゃん?」 「はい、私と同じくご主人様がお創りになられた乙女です。私たちの世界にくればお会いできますわ。とっても可愛い女の子ですよ」  可愛い子が好きでしょと言わんばかりに、楽しそうに紫苑を覗き込みウルズは言うのでした。  紫苑は、ウルズの一つ一つの仕草が可愛いらしく、また頬を染めるのでした。 「えっと、君の世界には、そのご主人様に創られた人って、何人くらい居るの?」 「あ、あとヴェルという恐ろしい乙女がいますけど、彼女には会わなくて大丈夫です。それからあとは、色々変なのがいますけど、行けば解ります!」 「そのヴェルという人は、ウルズさん嫌いなの?」