10 華も恥じらう乙女椿たち

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 恥ずかしいという気持ちの()け口を見つけたウルズが怒鳴ります。 「こら! ご主人様の前で寝るとはなんと不届きな。起きなさいヴェル! アマランスの中には従者用の寝室があるんだから、そこで寝れば良いじゃない!」  叱り付けるウルズをよそに部屋の隅で子猫のように丸くなって寝ようとしています。 「あなたって人はもう!」  と、幼い女の子のように頬を膨らます。  ぴょこんと愛らしく地団駄を踏むウルズ。  そんなウルズを無視して眠りながら言うのです。 「私は寝るから、二人でいちゃいちゃしたらどうだい。さっきご主人様に食い下がってたのは、私が帰って二人っきりになれなかったからだろう」  そう言われて顔が赤く輝き出すウルズ。  気のせいか、頭上から白い湯気が立ち上っている気が……  ヴェルは赤く染まった顔のウルズをしげしげと眺める。  そして、ニヤリと笑うのです。 「図星だな」 「黙れ!アンデットめ!」  ヴェルに見抜かれたウルズはヴェルに飛び掛かります。
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