アクトーの記録書

　……なんかワシも違う衣装が着たい。

ワシだと何色のピラピラフリフリかな？アッキーさんの衣装もあるって言ってたから色的には……

じゃなかった！！

「結局皆さん何しに来られたんですか？」

そう！これだ！
庭先をヘンタイとパラシュートまみれにしに来たのか？

すると合わせる素振りもなくみなが口にした。

『思い出作り！』

「みな様でたっくさんの思い出を作って、兄弟子が帰ってきた時に自慢してやるんでしっ！！」

みんなを代表して赤く腫れた目の束砂やんが笑顔で答えてくれた。

みんなが微笑みを浮かべ私を見ていた。

……やれやれ。

仕方ない！私がみんなの思い出を記録して本にしておきますよ。

私は腕の中にある真新しい一冊の分厚い真っ白の本をさすった。