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泊まってみようかな。いや、本当は最初っから決めていたのかもしれない。
「私、泊まりにする。」
私は、少しでも長く彼と一緒に居たいのだ。私は彼が気になっているから、彼の声を聞いて、彼の考えていることを少しでも理解したいのだ。
彼のことを深く知れば、益々深みに嵌まっていくかもしれない。逆に、私は飽き性だからすぐに冷めるかも分からない。
特に彼に関して言えば宗教も関わってきているので、何かしらヤバイ思考が働いているのではないかと、時折不安になることもあった。
まあ、疑っているうちはまだまだ正常な思考を持っていることの何よりの証明だろう。どちらにせよ私は彼のことを知りたいのだ。すっぴんくらい、どってことない!!!
そんなことを一人で悶々と考えていると、母がぼりぼりと煎餅を食べながら、「帰ってきたら話聞かせてね~」と呑気に言った。
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