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「…酷いわよね あんなに仲良く遊んでたのに…でも一番酷いのはあたし」
三人が意外な言葉に顔をあげると
由佳理は 悲しげな目で遠くを眺めた
「知ってた?朱里と一番最初に仲良くなったのあたしなの でもすぐにあの子はあたしだけのものじゃなくなった…だから小さな嘘をついた あの子は女郎の娘なのて」
「えっ?」
三人が固まるなか 由佳理は後悔の念を口にした
「ただわたしだけの朱里でいてほしかっただけなの でもこの小さな嘘が大きな悲劇に変わったわ。
人間て本当に醜いわね 簡単に手のひら返しするんだもの
直ぐに訂正しようとした時にはもう どうしようもなかった そして一番かばわなきゃならないあなたたちの裏切りが 彼女の引き金をひいた」
由佳理はフラフラゆれたまま座席にもたれかかった
「でも一番悪いのはあたしあたしが彼女を陥れた 安心して あなたたちが飲んだのは ただの水よ 毒はあたしが飲んだの 本当は1人で死ぬつもりだったけど…どうしてもあなたたにに一言いたくて…」
そうゆうと由佳理は静かに目を閉じた。
三人は肩を落とすと その亡骸と自分たちの幼さにすすり泣きしはじめた
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