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正木家に待望の長男が産まれ
絹代は幸せの絶頂を向かえていた
資産家の跡取りと結婚し豪邸に住み 飯使いに家事をまかせ
夜な夜な舞踏会のパーティーに出席 片田舎の出稼ぎ娘だった絹代には薔薇色の生活だった
あとは跡取りの出産 これだけが悩みの種で 別に住む姑の重圧にいつもイライラを溜め込んでいた
それが遂に…
産まれた子が男とわかった時 どうだババアと思わずにいられなかった
しかしその喜びは長く続くことはなく
不幸の始まりだった
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