乗客1

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すぐに飯使いをクビにし新しい飯使いを雇って 厳しく言付けをしたが 武夫の部屋の異変は変わらなかった それから飯使いを何度変えても続く現象に 薄気味悪さを感じ絹代は喜一に相談した 「うーん 武夫はまだ一歳だし 自分でなんかは考えられない やはり飯使いの怠慢か?」 「でも何度変えても変わらないのよ おかしいわ。もしかして誰かが あの子の部屋に入りこんで…」 「おいおい物騒なことを」 「でもそれしか考えられないわ」 ヒステリックに叫ぶ妻に喜一は 「わかった 腕っぷしの強い男を雇って 屋敷の警護をさせよう」 そう落ち着かせた
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