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「先輩、約束の3日です。」
俺はなかなか言い出さない先輩を煽るように、そして意地悪そうに問いかけた。
「・・・・・・俺さ、ちゃんと考えた。
でもやっぱり好きとかわかんなくて、でも黎がいなくなったら嫌だし、ずっと一緒にいたいとは思う。
付き合うとかわかんねーけど・・・。」
「・・・2回も言わないでください。」
言い方は違うけど、おまえとは恋愛できないって2回言われた気がした。
「・・・わかりました。でも、それでもいいです今は。
付き合ってみませんか?俺からは何もしません。絶対。
諒先輩が俺の事、好きになって想いが通じたときにしたいので。」
「え・・・。」
驚いたような顔をしている先輩に俺は追い打ちをかけた。
「諒先輩が俺の事好きになってくれるんだったら、このくらいの我慢はします。」
先輩の答えを聞かないうちに俺は先輩との『付き合い』を強制的に取り付けた。
「・・・・・・わかった。」
小さな声で答える先輩に少し罪悪感を感じた。
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