プロローグ。

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人気女優クラスだと実力もある上に スタイルが良かったり 顔が小さかったりで明らかに別世界の人だ。 その中に私が入るとなると 想像するだけでも芋だと言われるだけ恥よね。 それに。 私がやりたいのは、女優ではなく歌手なのだ。 ジャンルが違うのに…。 「おい、佐藤。 佐藤。聞いてるのか!?」 ハッ!! 慌てて振り向くと課長がこちらを睨んでいた。 ゲッ!! 「あ、すみません。 な、何でしょうか?」 慌てて立ち上がり課長の所に急ぐ。 「どうしたんだ? さっきからボーとして仕事に身が入らんのか?」 「い、いえ。 申し訳ありませんでした」 申し訳なさそうに何度も頭を下げた。 「まぁ、普段は…真面目にやっているからいいが それより書類の方は、出来てるのか?」 「あ、はい。 えっと…ちょっとお待ち下さい」 慌ててデスクから書類を取りに行く。
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