570人が本棚に入れています
本棚に追加
人気女優クラスだと実力もある上に
スタイルが良かったり
顔が小さかったりで明らかに別世界の人だ。
その中に私が入るとなると
想像するだけでも芋だと言われるだけ恥よね。
それに。
私がやりたいのは、女優ではなく歌手なのだ。
ジャンルが違うのに…。
「おい、佐藤。
佐藤。聞いてるのか!?」
ハッ!!
慌てて振り向くと課長がこちらを睨んでいた。
ゲッ!!
「あ、すみません。
な、何でしょうか?」
慌てて立ち上がり課長の所に急ぐ。
「どうしたんだ?
さっきからボーとして仕事に身が入らんのか?」
「い、いえ。
申し訳ありませんでした」
申し訳なさそうに何度も頭を下げた。
「まぁ、普段は…真面目にやっているからいいが
それより書類の方は、出来てるのか?」
「あ、はい。
えっと…ちょっとお待ち下さい」
慌ててデスクから書類を取りに行く。
最初のコメントを投稿しよう!