プロローグ。

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「いいか? お前は、今〝佐藤真央〟じゃない 〝麻生真央〟だと覚えておけ」 「失敗する事ばかり考えるな。 演じる…お前は〝麻生真央〟として 楽しんで演じて来い」 そう望月さんに言われる。 「…望月さん…」 そうしたら 反対方向にさせられ背中を押される。 「行って来い。 俺は、この先に行けないけど ココで待っててやる。 お前の実力を出してこい」 「は、はい」 無茶苦茶な言葉だったけど 何だか勇気が貰えた。 私の背中を押して応援してくれる。 そう思うと何だか 勇気が湧いてきたから不思議だ。 オーディション会場に行くと 待合室で待つようにと言われた。 (ココでいいのよね? ところで、何のオーディションなのかしら?) ドラマのヒロインだとしか聞かされていない。 チラッと周りを見ると オーディション会場に集まっているメンバーは、 どの人も綺麗な人ばかりだった。 あ、あの人…テレビで観た事あるわ。 あっちの人は、話題の人気モデルの人だし 参加者は、名のある人ばかりだった。
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