プロローグ。

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星ノ瀬翔といえば 甘いルックスと優しい口調から 女性に絶大の人気がある。 実力もあるから 若手俳優の中だと1番ではないだろうか? テレビで観た姿もキラキラしていて 憧れてしまうほどの魅力的な人物だ。 「キラキラしていて魅力的な方だと思います。 まるで雲の上の人みたいな…」 あ、また。 思った事を言っちゃった…恥ずかしい。 「分かりました。 ありがとうございました」 バッサリと終了させられる。 ガクッと落ち込んでしまう。 上手く言えなかった…。 これだと落とされても文句が言えないわ。 あぁ、望月さんに怒られる。 控え室で待たされてるとまた関係者の人が 「次の審査は、台本の演技を おこなってもらいます。 渡された紙の台詞を自分の表現で 演じて下さい」 演技の審査!? 渡された紙は、ドラマの初登場シーンだった。 私立探偵・西園寺宝が星ノ瀬翔 私達がオーディションしているヒロインは、 その西園寺宝を取材するために追っかけ回し 一緒に捜査する事になる 女記者・高宮あかね役だった。
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