プロローグ。

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「では、番号順に覚えた台詞を星ノ瀬さんと 一緒に演じて下さい」 えぇっ!? 星ノ瀬翔と一緒にやるなんて 私の心臓が保たないわよ!? 心臓が前よりもっと激しく高鳴り出した。 ドキドキッしてうるさいぐらいだ。 お、落ち着くのよ…私。 しかし、 自分より先にやる女性達の演技は、 皆上手かった。 それに星ノ瀬翔もさすが人気の俳優。 生で見ていても実力派だと分かる。 顔だけではないと実感して感動するぐらいだ。 おっと…いけないわ。集中、集中。 望月さんとやったスパルタ特訓を思い出す。 まず意識して役になりきるのよ…。 今の私は、女性記者。 お節介な明るいキャラで 西園寺宝に興味を抱いて 何度も頭の中でイメージをする。 望月さんが言っていた。 頭の中でキャラを思い描くと 演じしやすいって これは、私もよくやってきた事だった。 あとは…。 自分が〝麻生真央〟だと意識するだけ よし、行ける!
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