熱愛発覚!?

2/38
570人が本棚に入れています
本棚に追加
/332ページ
これ以上、嘘を突き通せない。 「まぁ、仕方がないな。 佐藤さんは、真面目だと思っていたから 非常に残念だよ」 課長は、ため息混じりに言ってきた。 その言葉は、さらにズキッと痛む。 私も真面目だけが唯一の取り柄だと思っていた。 でもそんな事はない。 「お世話になりました」 もう一度深々と頭を下げる。 そして自分のデスクに戻った。 退職届けを出したと言っても すぐに辞めれる訳ではない。 本格的な仕事の引き継ぎや 辞めるための手続きとかあるから 大体1ヵ月ぐらいを目安に辞表を出す。 だから今日は、 通常通りの仕事をこなさないとならない。 チラッと見ると周りは、驚いてコソコソ話していた。 「……。」 結局、会社でも馴染めなかったな。 社会人になったら少しは、まともに 友人関係を築き上げたかったけど…。 パソコンの起動しながら仕事を始めた。 お昼休みも1人ポツリと弁当を食べるため 飲み物を買いに自販機に向かう。
/332ページ

最初のコメントを投稿しよう!