見えない鎖

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瀬戸さんに腕を捕まれたまま、大通りを目指して歩く 俺は顔を赤く染めて、足をもつれさせながら歩いている 仁:っ、んぁ 我慢できなくて小さく声を漏らす 中に入れられたものは、絶えず振動して俺を苦しませている 瀬戸さんの操作によってそれは 強くなったり弱くなったりを繰り返す 繁華街の騒音や目が痛くなるほどのネオンの輝きは、違和感のある俺達の存在を隠してしまう 瀬戸さんがいきなり立ち止まったかと思うとタクシーを呼ぶ 仁:っ、ぁぁ 俺はもう立っているのが限界で 地面に座り込んでしまった タクシーが止まると、瀬戸さんが優しく俺を抱きかかえる 隆:仁君、もう少し待ってね 俺を座席に座らせると タクシーはあの家に向かって走り出した
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