444人が本棚に入れています
本棚に追加
/106ページ
瀬戸さんに腕を捕まれたまま、大通りを目指して歩く
俺は顔を赤く染めて、足をもつれさせながら歩いている
仁:っ、んぁ
我慢できなくて小さく声を漏らす
中に入れられたものは、絶えず振動して俺を苦しませている
瀬戸さんの操作によってそれは
強くなったり弱くなったりを繰り返す
繁華街の騒音や目が痛くなるほどのネオンの輝きは、違和感のある俺達の存在を隠してしまう
瀬戸さんがいきなり立ち止まったかと思うとタクシーを呼ぶ
仁:っ、ぁぁ
俺はもう立っているのが限界で
地面に座り込んでしまった
タクシーが止まると、瀬戸さんが優しく俺を抱きかかえる
隆:仁君、もう少し待ってね
俺を座席に座らせると
タクシーはあの家に向かって走り出した
最初のコメントを投稿しよう!