目覚めよブラコン

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みんなでご飯を食べた後、母さんは染色のお仕事をしに広場へ、父さんは森に木と動物を狩りに、兄さんは村の子達と遊ぶ。 今日から僕も兄さん達と一緒に遊ぶ。 まずは村長の家に行って子供集会に参加する。 子供集会と言っても7歳までの子供が集まるだけ。 みんなで落穂を拾ったり、森に木の実や枝を拾いに行ったり、川で遊んだりするみたいだけど 自由参加だから行かなくてもいい。 兄さんはよくセスと森に行ってるみたいで、夜にこっそりその日の話をしてくれる。 兄さんと手を繋いでやって来た村長の家の前には何人か人がいてその中にセスもいた。 セスの隣には繋がれた犬みたいになってる女の子がいた。何とか繋いでる手を離して逃げ出そうとしてるみたいだけど無駄な抵抗だった。 「ぉ、アンリ!ゼノちゃんもおはよう!」 「へぇ、セスにも妹がいたんだな。めっちゃ嫌がってんじゃん」 兄さんとセスが話し始めたから僕はセスに繋がれている女の子の方を見た。 セスと同じ茶色のクルクルした髪の可愛らしい女の子。 目が合うと、歯を向いて睨まれた。 女の子ってこんな犬みたいな生き物だっけ?
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