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「みのりが私の代わりにやって」
「はぁ!?なんであたしがっ!?」
「ちゃんと指示は出すから。私の誘導に従っていればいいの」
「こ…断るっ!そもそもあたしは投稿者になろうなんて一切思ってないんだ!やりたくない!」
「…青山、ちょっと」
吠える青山の肩を軽く叩き、楓に背を向ける。
「ここはひとつ引き受けてもらえないだろうか?」
「だからなんであたしが!さっき見ただろっ!?あれに似せられたことやらさせるんだぞ!」
「それでもどうしても楓には諦めてほしいんだ。家族として」
「家族としてって…」
「楓は俺の事が嫌いかもしれんが、俺にとっては大切な家族なんだ。そんな大切な人がネットで叩かれるのは見たくない。優しい青山ならこの気持ちわかるだろ?」
「そんなこと言われたら…断れねぇじゃねぇか…」
そこまで言って一つ大きなため息。
青山が断れない性格ということを知っていながらお願いしたことに対しては少し罪悪感が残るが、今回ばかりはその優しさに甘やかせてもらいたいところだ。
「…クレープ」
「クレープ?」
「今度買えよな」
「あ…ああ、もちろん。見合った対価は払うつもりだよ」
「あとアイスと牛乳も」
「ああ、しっかり食え」
「あ、ポテトも食べたいな」
食い合わせ悪っ!
「ああ、おかわりもいいぞ」
「マンション…は勘弁してやるか」
「本当に勘弁して!」
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