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今日も今日とて自らの光でもって世界を照らす一番星、“リヤーナ”は絶好調だ。
どんな汚いものも見たくないものも、すべからく鮮明に見せてくれる。
血塗れのこの男、疲れてるみたいだけど死にそうにはない。
血濡れの髪はどうやら金色。苦しげにすがめられた瞳は深い青。
その深い青の瞳の中に、わたしはうっかり見つけてしまった。
八つの角を持つ星……八芒星を。
「うっへえ……」
「な、んだ、間抜けな声、だして」
「王族とか聞いてないんだけど」
「は?」
パッと目が見開かれた。
ひええええ!やっぱ八芒星じゃん!
目が見開かれたことによりバッチリガッツリ見えてしまったことに絶望する。
本当、わたしってツイてないよねぇ…。
絶望するわたしをギリギリ睨みつける男。
警戒しているようだ。
「お前、何を根拠に俺を王族と言う?」
おう?しらばっくれるつもりなのかなコイツ。
わたしも全力で知らないフリしたいけど見つけちゃったんで無理だよ?
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