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「顔洗うのにいつまでかかってるんだよ~
可愛い玲二ちゃん。」
「何で兄貴がいるんだ…」
洗面所での精神攻撃を耐え抜き出てくると玲二の双子の兄修一がソファーで優雅にコーヒーを飲んでいた。
しかも悠のすぐ隣で…
「悠からお迎えの時間の連絡来たんだよ。
方向音痴のお前じゃ帰れないだろうってな。」
「紗奈ちゃんは?」
「あいつは自宅に着替えに行った。
酒やら煙草やら匂いついてたからな。」
「それさっさと連れて帰れ…
服はそのまま貸してやる…」
「ワンピースのまま帰れるわけないでしょ!」
「車だから見えないし良いんじゃね?」
「良くない!」
ニヤニヤする修一と興味がないようにコーヒーを飲む悠。
玲二は口を尖らせながらテーブルに用意されてたリンゴジュースを飲む。
「あっ終わった…」
「じゃあそろそろ帰るわ~」
「ちょっと!
僕の着替え!
いまワンピースなんだって!」
「そろそろ悠が寝る時間なんだから帰るんだよ。」
「着替えはどうすんのさ!」
「車で着替えれば良いだろ~」
「服がない!
やだ~!」
引きずられるように玄関に連れていかれる玲二。
必死に抵抗するも靴と共に玄関からポイッと外に出される。
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