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「あまりからかうなよ…
はいこれ…」
「悪かったな…」
「別に…」
悠から紙袋を受けとると諦めて靴をはく玲二にその紙袋を渡す修一。
中を見た玲二が?を頭に並べるが気にせず悠は玄関のドアを閉め鍵をかけた。
外の二人は車の置いてある駐車場へ戻るためエレベーターに乗り込む。
二三度来たことがある修一と違い、初めて来た玲二は悠が住んでいるマンションのあまりの豪華さにキョロキョロする。
マンションの玄関にいるコンシェルジュに頭を下げられ見送られるなんてない経験だ。
そして車に乗り込む二人。
「早く着替えないと出るぞ?」
「何で紙袋に僕の服?」
「あいつが洗濯したからに決まってるだろ?」
「そ、そうなんだ…」
下着はそのままにワンピースを脱ぎ昨日と同じ服に着替える。
玲二が助手席に座りシートベルトをしたのを確認すると車を出す修一。
「修一…」
「なんだ?」
「修一は悠の事好き?」
「はぁ!?」
驚きのあまり急ブレーキをかけてしまった修一。
周りに車がいなくて良かった。
再度車を発進させる。
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