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「悠に告白してフラれてからはただの幼馴染みだ。」
「告白!?」
「一時期噂になっただろうが…
告白はしたがフラれた…」
「そっか…」
少しの間無言になる二人。
その間にも車は走り、二人が住んでいるマンションに近づく。
結局マンションの駐車場まで二人は無言のままだった。
車からおりようとした修一の服を引っ張る玲二。
「僕は悠が好きだ…」
「玲二?」
「どんなに酷いことをされても悠が好きだ…」
「本気…なんだな?」
「小学生の時から好きだったんだ…
今さら変われないし諦められない…」
「悠がお前を嫌いでも?」
「僕を好きにならせてみせる!
絶対に諦めない!」
「そうか…」
修一は複雑な顔をしつつも笑顔を見せると玲二の頭を少し乱暴に撫でた。
ぐしゃぐしゃにされた髪を直し、ふくれっ面になる玲二。
(悪い悠…
お前から遠ざけるのは無理そうだ…)
心の中で思う修一だった。
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