遊園地タノシイ

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. メリーゴーランドに並ぶ悠と玲二。 列には子供とカップルと若い女子。 見た目カップルに見えるだろう二人は違和感がない。 悠の携帯に紗奈からラインが入る。 画像がついていたのだが見た瞬間悠が吹き出した。 紗奈が撮影したであろうその画像はメリーゴーランドの白馬に王子様の様に跨がるカメラ目線の修一が。 もう一枚はジョッキーの様に走っている様に見える画像だった。 玲二は悠に無言でスマホを見せられこちらも吹き出す。 (良い子は真似しちゃいけないやつ…) 紗奈と修一は楽しんでいるようで良かったと思うようにした二人。 そんなことを考えているうちに二人の順番が来た。 悠は動かない動物に横乗りし足を組み、玲二はその横の白馬に跨がる。 「スカート気を付けろよ? それにしても…」 「な、なに?」 「足綺麗だな?」 「どこ見てんの!」 「チラリと見えた足?」 「言わないで!」 クスクスとからかうように笑う悠に顔を赤くする玲二。 そんなことをしているとメリーゴーランドはゆっくり回りだした。 悠は慣れた感じで玲二の写真を撮るが高いところが苦手な玲二は片手だけでも離せない。 「悠だけズルい~ 僕も撮りたい!」 「片手離せば撮れるだろ?」 「無理なのわかってるくせに!」 「それぐらいの高さぐらい大丈夫だろ?」 「無理~」 「とりあえず紗奈に送っとくか…」 インカメで自撮りで自分と玲二が写るようにし、撮れた写真を紗奈に送る。 「それ僕にも送って~」 「やだ…」 「やだってなにさ~」 膨れた頬をしつつ玲二が言う。 それを見て意地悪そうな笑顔を見せる悠。 そしてメリーゴーランドはゆっくり止まった。 .
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