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雪代玲二(ゆきしろれいじ)は目が覚めると見知らぬ部屋の中にいた。
少し広目の部屋に大きめのベッド、サイドテーブル、姿見、クローゼットのシンプルな部屋。
ベッドから起きるとサイドテーブルに置かれた水を飲んだ。
今日は高校の同窓会だったはず。
どこかのホテルだろうか?
携帯のライトをつけ扉ではなくなぜかクローゼットが気になった。
ライトをつけたままクローゼットを開けた。
色々な棒の様なものが綺麗に並んでいた。
一つを手に持ってみると気が付いた。
棒の様なものはバイブ。
いわゆる大人の玩具が並んでいるのだ。
(なんでバイブ!?
ここはラブホテルかなにか!?
変な人に連れ込まれた!?)
バイブを持ったまま右往左往しているといきなりドアが開き電気が付いた。
持ったままドアを見ると不機嫌そうにこちらを見ている男がいた。
「人んちのクローゼットあさるな…」
ゆっくりと近づく男に怯え逃げようとするが捕まる玲二。
抵抗するうちに揉み合いベッドに押し倒された。
「嫌だ!
離して!」
「………何言ってるんだ玲二…」
「ふぇ!?」
自分の名前を呼ばれ押し倒されている相手を良く見ると数時間前に会った人物だった。
玲二の幼馴染みであり彼の初恋の女の子。
見た目イケメン男に見える柊原悠(ひいらぎはらゆう)だった。
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