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「はい、リンゴジュース。」
「ありがと…ってよく覚えてたね?
僕がリンゴジュース好きだって…」
「冷蔵庫にリンゴジュースとコーヒーしかなかっただけだよ。
玲二コーヒー無理だろ?」
「八割ミルクなら飲める!」
「もはやそれはコーヒーじゃない…」
どちらともなく吹き出すように笑い出す。
悠は玲二から二人分ぐらい開けて座り足を組む。
その動作があまりにも似合いすぎてつい見つめる玲二。
「とりあえず説明…
男女別れてカラオケ行っただろ?」
「そこは覚えてる。」
「すでに何人か悪酔いしてたらしく、そいつらが飲み物に色々混ぜてたんだよ…
コーラにオレンジとかそんな感じらしい…」
「でも僕はカルピスだったけど…」
「味覚えてるか?」
「………覚えてない…」
悠の話によると、玲二が飲み物を飲む前にトイレに行った隙にカルピスに大量に酒を混ぜたらしい。
そしてカラオケが終わって帰る時間になっても玲二が泥酔状態のため、帰ろうとしていた悠に押し付け他は三次会に行ったらしい。
ちなみに泊まる予定だった双子の兄の家は同級生でもある彼女が泊まりに来るため却下になったそうな。
とりあえず夜中である今双子の兄のラインにラインスタンプ爆弾投下(ラインスタンプ連打)する玲二。
「修一より紗奈が起きるからやめてやれ…」
「わかった…」
「とりあえず今は夜中だ…
もう少し寝たらどうだ?」
テレビの上にある時計を見ると今は夜中の二時。
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