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「なんとなく寝たくないな…」
「さっさと寝ろよ…」
「だって悠とあんまり話せてないから…」
同窓会中悠はイケメンになってたため女子達に囲まれ、玲二は男子とばか騒ぎをしていた。
二人が会話したのはだいたい五分程度の短い時間。
「メアド交換したんだからいつでも会えるだろ?」
「やだ…」
「やだってこどもか…」
悠はため息をつきつつ立ち上り玲二に近付くと、軽々と抱き上げた。
いわゆるお姫様抱っこ。
恥ずかしさのあまり顔を真っ赤にし、悠から逃げようと暴れるがびくともしない。
「暴れるな…
大人しくしてろ…」
耳元で囁かれ思わず身体がビクッと反応する。
先ほどまで玲二が寝ていた部屋まで連れてこられ、ゆっくりベッドにおろされる。
優しく肩まで布団をかけられ頭を優しく撫でなれる。
「話すならこの状態で十分だろ?」
「悠は寝ないの?」
「昼夜逆転の生活で夜基本寝ないんだ…」
「そっか…」
玲二はふと気になったことを聞いてみた。
「あの…そこの…クローゼットの…」
「ああ、あの玩具?」
「うん…」
「なんか勘違いした知り合いからの贈り物。
全部新品だから気に入ったのあればもって帰ると良いよ?」
「なんで贈られた!?」
「セックスに興味ないって言ったら、相手がいないからだとか、マンネリしてるからだとか、不感症だからとか言われてね…
面倒だからクローゼットに置いてた。」
恥ずかしげもなくさらりと答える悠。
聞いた玲二の方が顔を赤くしている。
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