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『この世界では、例え死んでもその魂は消えず、暫くしてまたこの世界で転生するの。そしてそれぞれの魂には業(カルマ値)がある。前世での記憶や、覚えた技能などは基本全てリセットされ、新しく生まれ変わるのだけれど、カルマ値はずっとその魂で引き継ぐの。カルマ値は善行を行えば+《プラス》に。当然悪行を行えば-《マイナス》になるわ。転生時だけじゃなく、生きている今その時も魂のカルマ値により様々な恩恵が得られる。当然+に多いほうが良いわよ(笑)』と説明された。
たとえ死んでも、カルマ値はその魂に永遠に刻まれたまま引き継がれ、
いずれこの世界で転生する。
その時の魂のカルマ値に沿った形で、次の人生のスタート条件なども決まるらしい。
奴隷スタートとか嫌過ぎる(笑)気を付けよう。笑えない。
そしてカルマ値が+で規定値以上になれば、
魂も神格のようなものを得て神様のような存在などになるそうだ。
逆もあるみたいだが・・・。ううむ? 逆?
「なるほどそういう世界か」
ただその概念は、この世界の住人には知らせずにいるとも聞いた。
所謂『隠し要素』ってやつ? ネタバレキタコレーッ!
何故俺に教えたのかは
『折角この世界に招待したのだから、貴方の新しい人生は幸せになって欲しいから』
だそうだ。女神様・・・ほんと優しいな。
・・・嘘じゃないよね? 信じていいよね?
そして俺がここにいるのは、どうしてかと質問した所。
まわる世界。輪廻転生するこの世界なのだが、
何故かの魂が不足しだした。
已む無くその補充のために俺の世界【ルフラトス】から魂を集めているのだとか。
俺の世界での魂は、基本死んだらすぐ消滅し、新たな魂は次々と生まれてくるらしい。
温泉で例えるなら、循環ろ過式型と、源泉かけ流し型【ルフラトス】って感じらしい。
女神様も、どうせすぐ消える魂であるならば! と
遠慮なく【ルフラトス】の魂を招待する事にしたらしい。
ちなみに【ルフラトス】には神様(管理者?)は居ないらしい。オーマイガッ!!!
そして、この世界と相性の良い魂だった俺。
女神様の世界へと、こうして招待をされる事になった。
今度こそ、長生きするぞ!
『どうか修羅場は抜きでお願いします』
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