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ファンタジーな世界なのだから、妖精や亜人などもいそうだと思ったので聞いてみた。
『その辺の説明は、貴方に授けた固有スキルの【ヘルプ】でいつでも参照出来るわ』
ヘルプと言わなくても、頭で「ヘルプ」と考えるだけで使えるらしい。
この世界にまつわる、所謂ガイドブック機能か。
それは便利なスキルを貰えた。
早速使用してみると、やはり想像していたようなエルフや妖精・獣人などが
この世界で存在しているみたいだ。
俺のいた元の世界の犬や猫などの普通の動物などもいる。
種族差別などはそこまで酷いものではなく、宗教は「主神ララフェル様」を信仰する
『女神教』が広く信仰されていて、小さい村にも必ず教会が建てられている。
同時に孤児院なども女神教が主導で運営しているそうだ。
「設定決めたら、赤ん坊からスタート？ このまま生まれ変わり？」
『そうですね、そのままの状態からでＯＫです。赤ちゃんからスタートも勿論出来るわ』
赤ちゃんスタートは無いな。
自由に１人で動けるまでが暇過ぎるだろう。
『いっそ性別も何も関係ない魔法生物みたいな（笑）存在にもなれるわよ～』
『魔法生物は、スライムやゴーレムとか種類も色々あるけれど、魔力などを補充すれば、そもそも寿命とは無関係。繁殖出来ないほうが、かえって貴方にはそれが良いのかしら？』
・・・なるほど、それは大変魅力的。寿命は関係無しで性別自体が無いか！
だがしかし！ スライムでは困る。
普通に街で暮らせないでは！？
「そうすると、この世界では人造人間とかって存在はどうなってます？」
『なるほど、それもありましたね。そう言えばホムンクルスと魔法生物を融合させて、新種の人造魔法生物も可能ですわよ。例えば人型ホムンクルスと特殊なスライムを融合すると、限りなく人型でありながらスライムの特性を併せ持ち、魔力供給さえ出来れば明確な寿命も無く、病気などもかかりません。外見や性別も自由自在。ただ繁殖だけは出来ません。ユウトさんにはピッタリでお勧めかも知れませんね（笑）』
そんな存在が許されるのか？
思い切り反則じゃないか。
だが俺はそんな存在を求めていたっ！
寿命無し、外見性別自由、人型も可能、繁殖無し。病気とかもしないミラクルボディ。
人造魔法生物キミに決めた！
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