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ex)第一章 女性冒険者ユウコ
いよいよこの世界での俺、いや【私の】人生がスタートする。
そこそこの人口の街の、近くにある森の中に転移した俺は、
周囲を見渡しながら考える。
とりあえずの目的地(街)へは、この森からすぐ近くだ。そこそこ生活費もある。
自分の外見を勿論チェック。
客観的に見ても「愛嬌のある顔で、胸はあまり無く全体的にスレンダー」
非常にバランスの取れた、俺の理想的なスタイルにした。
言葉などは、自動でこの世界(相手)にマッチする女神様の加護もある。
この体はお腹は空かないし、生理現象も無いから困らない。
今は【ルフラトス】と同じ春の季節。まだ日も高く夜まではたっぷり時間がある。
そう考えつつ、街へと歩きながら「ヘルプ」を使い調べ始める。
音声ガイドを受けながら、この街への入場と1ヶ月の滞在費は銀貨1枚だと理解した。
街の出入り口には衛兵さんがいて、簡単な検問をしているのが見えてきた。
俺は軽く鼻歌を歌いながら、のんびり列に並び、そして自分の番になった。
「近くの村から、お仕事が無くなってしまって出稼ぎに来ました。街の近くまでは乗り合いの馬車で来たんですが、馬車酔いで気分が悪くなったので、少し手前で降ろして頂いたんです。それから少し休んだら気分も落ち着いたので、歩いて来ました。ここには1ヶ月くらい滞在しながら、出来れば手に職つけたいなーって考えてます!」と明るく元気な笑顔で衛兵さんに伝えた所『オウ、そうか頑張れよ!』と即審査パスOKだった。
衛兵さんチョロすぎませんか(笑)
とか考えていると、頭の中から不思議な音が……。
テレッテッテッテー♪
【○スキル:口八丁Lv1 が発現しました】
『ヘルプ』音声が聞こえてきたのだ。
※ヘルプさんの音声イメージは「棒○みちゃん」です。
ちょっとびっくりした。
こんな風に成長アナウンスもされるのね。なるほど(笑)
特に問題もなく、入場料などを払い引き換えに滞在許可証を受け取った。
これがあれば、1ヶ月間この街への出入りも含め、滞在中はこれを見せれば審査Okとなる。
衛兵さんからは、オススメの宿屋の場所(食事処)も抜かりなく聞いてある。
宿屋についたら、部屋を借りてすぐ冒険者ギルドにも行こうかな。
これから、この街で生活していくんだな……。頑張ろう!
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