ex)第一章 女性冒険者ユウコ

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「ここが紅の海豚亭か・・・」 見た感じは、いたって普通の宿屋である。 紅とか海豚の要素はドコにあるのか。 俺の固有スキル《ユニーク》「ヘルプ」でもわからない。 この世界の謎が1つ増えた瞬間である。 「あの~~部屋、空いてますか? 私1人なんですけど。」 宿屋の正面口から入り、俺は宿屋のカウンターにいる女主人?にそう声を掛けた。 優しそうで年齢は30歳くらいの素敵な女性だ。オッパイデカイヨ そう言えば、ここを教えてくれた衛兵さんは、部屋も清潔で女将も美人で親切だし、食事も美味いぞ! と言ってたなぁ~。これは期待して良さそう♪ 『ええ、お部屋は個室も相部屋(2~4人)も空いてますよ~?』 と言われたので 「じゃあ個室で! 宿代とか食事っておいくらですか? もしかしたら1ヶ月くらいお世話になるかもしれないのですが」と詳細を話していく。 相部屋とか、多分そこで泊まるのは女性同士なんだろうけど無理無理。 俺が色々落ち着かない。(でも前世の俺はDTじゃないよ) 普通に会話するくらいなら問題ないけど。 プライベートな空間? 距離? に女性が居たりすると、ちょっとキツイかもな。 綺麗なお姉さん《見るだけ》は好きなんだけどナー。 Yes見るだけNoターッチ 個室が1泊素泊まりで銅貨4枚。宿泊客に出す食事は1食銅貨2枚。 だいたい1日で大銅貨1枚。 1ヶ月で銀貨3枚くらいなら全然余裕だね? ぶっちゃけ食事も睡眠も、今の俺には必要ないんだけどね(笑) 暫くの拠点として、住んでも良いかと思った俺は即1ヶ月分の宿代などを支払う。 長期宿泊のサービスとして、女将が適当なオカズ1品無料で追加してくれるみたい。 ここは良い宿なのかもとしれないと確信を深めた俺。 そして借りた部屋の鍵を預かり、清潔な部屋を見て問題が無いのを確認したので、この街の冒険者ギルドへと向かう事にした。 まだまだ生活費には余裕があるけど、お金を稼ぐ手段は得ておきたい! その前に武器と防具かな。街娘スタイルで冒険者ギルドに行ってもね(笑) 宿の女将(リンさん)さんに、オススメなお店の場所を聞いて早速向かう。 メイン武器は長弓(ロングボウ)にして、防具は軽皮鎧(ライトレザーアーマー)ブーツも御揃いにした。 雑貨屋でも、冒険に必要な道具を揃えた。 支払いは全部で銀貨7枚だ。意外と高かった。
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