6食目 サークル

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これは、私が通っていた大学に伝わるお話になります。 私の通っていた都内のある大学では、絶対に入ってはいけないサークルというのがありました。 勧誘されても絶対に断れ、毎年そんな警告文が出されるくらい危ないサークルで、そのサークルの名前というのは幽霊ハントサークル、というちょっと変わった名前のサークルでした。 一見すると、ちょっぴりアホっぽい名前のサークルですが、実際に毎年数名入ったりする人がいるそうです。 活動内容はその名の通り、幽霊を捕まえるサークルらしく、実際に心霊スポットに行って怪しげな降霊術を行って幽霊を呼び出し何らかの方法を使って捕まえるのだそうです。 そして、捕まえた幽霊を売るそうなのですが、この幽霊がどういうわけかかなり高値で売れるらしく、部員達は躍起になって幽霊を捕まえるのだそうです。 ただし、相手は幽霊というのもあってか、捕まえた幽霊にめちゃめちゃ恨まれるらしく、毎年幽霊ハントサークルの部員が何人も亡くなっているそうです。 しかも一年生は、幽霊を誘き寄せる為の餌にされる事が多いらしく、実際に活動を見てしまったある生徒は、捕まってしまった幽霊と目が合ったそうなのですが、その形相は今でも鮮明に思い出すほどとても恐ろしく、しかも最悪なことに、目が合っただけで呪われてしまったそうなのです………。 その生徒は何度も呪いで死にかけたそうですが、現在はお祓いの効果もあってか、多少呪いは薄まってくれたそうです。 ちなみに、この幽霊ハントサークルは今でも活動が続いており、今でもひっそりと部員が入部して活動しているのですが、何故か絶対にサークルは潰れないのです。 これは噂なのですが、幽霊ハントサークルのバックにはどうも国や外国の大物政治家が関わってるとか………。
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