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「こんな怪しげなサークルあったら、逆に興味本意で入部する人多そうだよな」
そう感想を述べる俺に、クスクス笑うみつ。
あれから、みつが全く興味を示さないから、俺がみつが貰ったサークルのチラシを全て見たのだけれど、どれも花形と呼ばれるサークルはがりで、中には連絡してと個人のアドレスもチラシの裏に書かれたりしていた。
「で、みつ何かサークル入るの?」
「入らないわよ、興味もないし………それに、私作家活動があるもの」
「そっか」
逆に入らないの?と、みつに聞かれた俺は少し考える。
確かに、サークルに入って新しく仲間を作ったり、行動範囲と視野を広げることは、いいことなのかもしれない。
だけど………。
「俺は別にいいや、バイトとかはするかもだけど
今は、みつの怪談読んでる方が楽しいから」
そう答えた俺に、みつはサッと顔を赤くすると、嬉しそうな笑顔を見せてくれた………。
一つの物語が終わる度に、日常は進む。
彼女の怪談は、どことなく味を感じた………。
6食目、完食。
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