【特別書き下ろし】虫酸家族(むしけら)

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ところ変わりまして、松本町にあります晴彦の実家にて… 晴彦の実家は、今治市の中心部にある小学校の通用門側の三差路の右下側…くわしく言いますと通用門側の右下側の家からユニクロ今治店へ向かう方向寄りへ5軒先(金物店の大型倉庫から3軒先、税理士事務所から2軒先)にあります優先道路の交差点付近にあります新築の家でありました。 家の居間には、晴彦の両親の隈代(くましろ)学きぬよ夫婦(70代)と晴彦の妹・はな(32歳・OL)と晴彦と晴彦の部下の須恵勝祝(すえかつのり・24歳・工場従業員)がいまして、よしえが来るのを待っていました。 晴彦がよしえに晩ごはんを作らなくてもいいと言うたのは、はなが勤労青少年ホームの料理教室で習得しました料理を家族に食べさせてあげたいので実家においでと言うことでありました。 居間のテーブルには学夫婦と晴彦と勝祝がよしえが到着する時を待っていました。 はなは、台所にいまして料理教室で習得しましたフォンドヴォー(仔牛の肉)のシチューを作っていました。 夕方6時に数分前のことでありました。 マルナカに買い出しに行っていたよしえがものすごい血相で家に入ってきたのでありました。 晴彦はよしえにやさしい声で『待っていたよ…』と言いましたが、ブチキレを起こしていたよしえは晴彦の顔をみるなりえり首をつかんで思い切りひっぱっていました。
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