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「よしえさん…はなは4月におむこさんをもらう予定になっているので結婚準備に取り組んでいるのよ…おむこさんにとびきりの手料理を食べさせてあげたい一心でお料理教室にがんばって通っているのよ…はなががんばっている姿を応援してあげてほしいの…」
きぬよからそのように言われてしまったよしえは返す言葉がありませんでしたので、気乗りしない声で『分かったわよ…』と返事をしました。
学ときぬよは、よしえから理解を得ることができたので『よかった…』と言いましてむねをなでおろしました。
「よかった…よしえさんから理解を得ることができたので安心したよ。」
「そうねぇ…」
「ああ、お腹がすいたな…」
「きょうは、はなのお手製のフォンドヴォーのシチューよ。」
「そうだな…」
「須恵くん、須恵くんもはなのようなやさしいお嫁さんがいたらいいわね。」
学夫婦がニコニコとした表情で勝祝に話をしている時に、ヴェネトンのロゴ入りのエプロンをつけているはながシチューが入っているお鍋を居間に持って来ました。
この時よしえは、はなからグロウされたと思い込んでいたのでワーッとなりましてはなのもとへ行ったあと、平手打ちで力を込めて顔を叩いたのでありました。
(パチーン!!ドサッ…)
この時、はなが持っていた鍋を床に落としてしまったのでせっかく作ったシチューが床にこぼれてしまったのでありました。
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