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次の日の朝7時半頃のことでありました。
場所は、黄金町にありますよしえと晴彦の住まいになっている市営住宅の一室にて…
よしえと晴彦は、ものすごく気まずい雰囲気の中で朝ごはんを食べていました。
この時、晴彦は読みかけの愛媛新聞をバサッとテーブルに叩きつけたあと、イスに置かれている黒の手提げカバンを持って食卓から出て行こうとしていました。
よしえは、晴彦が朝ごはんを食べずに家から出ようとしていたので『朝ごはんを食べて行ってよ…』と怒って行きましたので、大ゲンカを起こしてしまいました。
「あなた…あなた!!」
「なんだよぅ…」
「なんだよぅじゃないでしょ!!あなた!!朝ごはんを食べずに出勤するつもりなのかしら!!」
「急いでいるのだよぅ…」
「それだったらせめてみそ汁一杯だけでも食べたらどうなのよ!!」
「やかましい!!のんびりしている時間なんかないのだよ!!」
晴彦は、よしえに対してものすごくおそろしい目つきでにらみつけながらこう言いました。
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