累（かさね）～夫が憾み（うらみ）殺されて毀れ（こわれ）て行く家族

【特別書き下ろし】虫酸家族(むしけら)

｢オラオドレ!!弁当たかり魔!!｣
｢なにすんだよぅ…｣
｢やかましいクソバカ従業員!!オドレら!!殺したろかコラ!!｣
｢苦しいよぅ…｣
｢コラ!!オンドレはどこのどこまで寮の規約にたてつくつもりでおるんぞ!!オンドレはそんなに寮の生活がイヤなのか!?｣
｢決まってんだろ…イヤに決まってるわ…｣

(ガツーン!!)

男性従業員さんは、お弁当たかりのリーダーの男のこめかみをグーで思い切り殴り付けて倒したあと、右足で力を込めて頭を踏みつけていました。

｢ちょっと(男性従業員)さん!!なんてことするのだよ!!｣
｢おれたちの大事な仲間になんてことするのだよ!!｣

お弁当たかりのメンバーの男たちが男性従業員さんにやめろと口々に言うていましたが、男性従業員は強烈な声でこう言いましてイカクをしました。

｢やかましいクソバカ従業員ども!!(お弁当たかりのリーダーの男)は寮の規約にたてつきまくっていた上にやーさんの事務所に出入りして組長からゼニや高級時計をもらってばかりいるようだからどつきまわさないと気がすまんのや!!ワーッ!!｣

(ガツーン!!)

男性従業員さんは、お弁当たかりのリーダーの男のひたいをくつの金具のついた部分でけとばしたあと大金とシチズンのエコドライブの海外モデルの腕時計を強奪しました。

そのあと、男性従業員さんは口笛をふきながら休憩室から出て行きました。

お弁当たかりのメンバーの男たちは、倒れているリーダーの男のもとへ行きまして身体を起こしたあとリーダーの男に声をかけていました。