第三章 瓦解

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第三章 瓦解

永劫(えいごう)  はじめはしばらくの間は、聖路加病院に入院しリハビリを受けた。上手く言葉が出てこないことにもどかしさがあった。何かがつかえて出てこないのだ。懸命に、思い浮かぶことを言葉に出しきろうと思い、通じる言葉になるまで言い続けた。毎日2リットルの水分補給もした。適度な運動も欠かさず行った。そして、大分言葉が通るようになった時、医師の許可も出たので退院することにした。自宅でのリハビリも考えたが、会社に出社してすることにした。呂律が回らない部分もあったが、恥ずかしくはなかった。     
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