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涙は止まらない。雨もふり止まない。 するとだんだん、雨は応援してくれるのかな、と思ってきた。泣いてもいいよ。僕も君と一緒に泣いてあげるよ、って。 ずっと長い一本道を歩いた。 家につく少し前、雨は止んだ。私の涙も自然と止んだ。 次の日家を出ると空は晴れていた。私の心も晴れやかになった。風が吹き、肩まである髪を揺らした。すがすがしい気分だった。 でも学校でまた嫌なことがあった。軽く悪口を言われた。私がトイレから戻るといっせいに目配せして話をやめた。でも私は聞こえてたんだ。 「桃って、ウザくない?」 言葉は凶器となって、私の心をえぐる。 私はすぐに保健室に行って、結局そのまま早退した。
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