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創作編 中学
私は男性である。
中学生時代、なぜか、女子が苦手だった。
女子の方にも、私から苦手呼ばわりされるいわれはないのだが、申し訳ないことに苦手だった。
なぜかと言っても本当になぜか分からないわけではない。
小学生の時、私が姉とケンカした折に、顔面に爪の傷をかなり大きく三本ほどつけられたことがある。
それを見たクラスの女子の一部が「クナリくんはお姉さんとケンカしてコテンパンに負けたのよ」「クナリくんは女子より弱いのね」と、大きな声で楽しそうに何日も何日も吹聴していたことだったと思う。
つまらないことではあるものの、やはり人前で笑いながら恥をかかされる体験というのは年齢を問わずこたえるもので、同時に「なんでそんなことを楽しそうにできるのだろう」という疑問が沸き起こった。
男子は男子で特別理解が容易な生き物ということはなかったのだが、そこは同族、なんとなく理解できている気がしたのだろう。
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