ぼくのかわいい、でし

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 背が小さく童顔な美羽は、庇護欲をそそった。メイク道具をぶら下げた華奢な肩に出来たあざ、映画の専任キャストに決まった際に喜びのあまり繋いだ小さな手は、子供のように暖かかった。大雨によって帰宅できなくなった時、体を寄せ合って二人でホテルで眠った。その時に、豊かな胸、鋭角鋭いカーブを描くウエスト、薄い尻……美羽の豊かさを知った。  小さな美羽は、いつも笑っていた。  そして、シンを「先生」と、呼ぶ。  いつのまにかシンの中で美羽は、なくてはならない存在になっていた。  安易に手を出してはならない存在。  シンの中で美羽は、承認欲求を満たしてくれる女神のような存在だった。  大切にするつもりだった。  美羽が結婚すると知るまでは。  □□   「や、やぁ……! せん、せい!」  嫌がる美羽の頬を押さえつけ、唇を重ねる。シンの施した花嫁さながらのメイクは、美羽の涙に濡れグチャグチャになっていた。シンが飾り立て、シンが汚す。美羽を汚すたびにシンの所に美羽が堕ちてくる。そんなおかしな妄想ばかりしていた。  美羽が悪い。そう心の中で何度も呟いて、シンは舌をねじ込む。自分を置いて結婚すると美羽は言った。それが、シンにとって酷い裏切りだった。はしゃいだ様子でドレスの色を語り、相手を思い出したのか、頬を赤らめた美羽。    許せない。    メイクのためにつけていたケープを剥ぎ取り、その勢いのままテーブルに押し倒す。小さな美羽の身体を、シンの思うがままに動かす。美羽の抵抗など、シンにとっては小鳥が手をつつくような些細なものだった。     
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