ぼくのかわいい、でし

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 しかし、美羽の一挙一動全てを、シンは自分の都合のいいようにが解釈した。  美羽のほっそりした足を持ち上げたまま、片手で今にも暴発しそうな陰茎を美羽の秘部に宛てがう。愛撫も何もしてない。酷い男だとシンは自身を自嘲する。しかし、今は一刻も早く美羽を自分のものにしたかった。  せめてもと、痛みを感じないようにとゆっくり腰を進める。すっかり濡れそぼった秘部は、何もしなくてもシンを受け入れる。  最奥にたどり着いた時、シンは覚えのある幸福感に包まれた。いつだっただろう?と、自身の人生の中で、数少ない幸せを探し当てる。  それは、美羽に『先生』と呼ばれた時だった。 「みう、みう! ぼくの、美羽!」  ぐっちゃぐっちゃと大きな音を立てながら腰を前後する。テーブルが揺れ、大きな音を立てる。明るいメイク室に似合わない淫靡な雰囲気が部屋の中に充満した。美羽の中はぬるま湯のように心地よくいつまでも入っていられそうだった。  ぐちゃぐちゃになった化粧を晒し、先程までシンに見せていた笑顔の一欠片も見当たらない。それはそうだ。結婚するという幸せから、シンの手によってどん底に落とされたからだろう。  それでもシンは止まらなかった。     
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