ぼくのかわいい、でし

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 細い管を通って、美羽の中に『枷』が到達する。実を結ぶかは定かではないが、これで美羽を自分側に縛り付けておける。シンの頭の中は、幸福で占められていた。 「みう……そばにいて……結婚なんて、しないで」  荒い息の中と共に、シンは美羽に縋り付く。出し切っていつもなら萎える筈の陰茎が、まだ存在を主張していた。もう一度、美羽を縛り付けるための『枷』を。『枷』は少しでも多い方がいい。そう思ったシンが緩く腰の動きを再開しようとした時だった。  今までの力なく投げ出されていた腕がシンの首に絡まる。そして、思い切り身体を引き寄せられた。  美羽の唇が、ほんの一瞬シンのモノに重ねられた。 「……せんせい、私のリップが移ってますよ」 「……みう」 「ウエットティッシュ、いります?」 「……いらない。技術なんかじゃない。特別なキスだから」  シンのがそう返事をすると、美羽は、女神のように優しい笑みを浮かべた。     
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