ぼくのかわいい、でし

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 □□ 「うそ……親友の結婚式なの……?」 「はい。先生の早とちりです」 「うーわー……僕、最低」 「ですね」 「……美羽」 「ウエットティッシュやっぱり必要ですか?」 「……いや、いらない」  家族を見返すための名声や富も、もうシンには必要なかった。  たった一人の女神がいればいい。  シンは知ってしまった。 「美羽。ぼくだけの、美羽」  
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