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死神と言うと思い浮かべるのは黒いローブに大きな鎌を持った骸骨・・・
と答える人が大多数だろう。
そして人前に現れては容赦なく人の命を奪っていく
恐怖の何ものでもない忌み嫌われる存在であるものだと。
私も今までは同じことを思っていた。
少なくてもこの出来事が起こる前までは・・・
死神になる3日前・・・
A「わぁーーすごーーい!!」
「やっぱりここの景色って最高なんだよねぇ」
私の名前は瞬輝 星乃。高校3年生で写真部部長を務めている。
B「せんぱーーい、またここに来てるんですかぁーー?」
「もぅ・・探しましたですよーー」
彼女は親友で後輩の美空 月夜。
高校2年生で同じく写真部副部長を務めている。
響きはかっこいいが部員は私たち2人だけだ。
1人が好きな私にとって少々抵抗はあったものの、
話してみると思いのほか意気投合して親友にまでなった
可愛い後輩だ。
A「あっ・・月夜ーー見て見てーー」
「ここってさぁ、いつ見ても違う景色なんだよねー」
B「そうですかぁー?」
「私には同じ景色にしか見えないですよー?」
A「月夜はわかってないなぁ・・・」
「この景色の良さがわからないなんて」
「月夜もまだまだだね・・うん。」
勝ち誇った顔で自慢げに言う。
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