10月1日(月) 異動

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掘りごたつになったその部屋は、6人程座れるテーブルがある静かな部屋だった。 「どうぞ。」 部長に促されて座ると、向かいに部長も座る。 「食べたい物あるか?」 とメニューを見せられたが、たくさんありすぎる上に、よく分からない料理名も多くて、迷ってしまう。 「よく分からないから、お任せします。 …あ! でも、鴨、食べたいです。 それから、納豆は苦手です。」 「くくっ お前、お任せって言っておきながら、 はっきりしてるなぁ。 お前の辞書に遠慮って言葉はないんだろ?」 「えぇ!? 失礼な! 私だって、必要な時は遠慮しますよ。」 「必要な時?」 「相手が、年下だったり、お金持って なさそうだったり…」 「つまり、俺は、年上で、金を持ってそうだ と思われてるって事だな。」
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